高崎ペインクリニック

痛みにお悩みの方は、お気軽にご相談下さい

027-353-0900
受付時間:午前8:30〜11:30 午後14:30〜17:00
水曜・金曜8:30〜15:30(昼休憩なし)
診療科目:ペインクリニック内科、ペインクリニック・整形外科、麻酔科
休診日:火曜午後・土曜午後、日曜、祝日
※初診の方は、なるべく早めにご来院ください

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診療のご案内

ペインクリニック外来

痛みに関してですが、原因が様々であります。当院では、まず痛みの原因を考え、その過程で、内服薬が必要なのか、神経ブロックが必要なのか、MRIをとるべきなのか、手術を考慮すべきなのかなど、患者様によって違ってくる治療方針を話し合いながら、決定していくことを重要視しています。

神経ブロック

神経ブロック 神経ブロックは、注射器と針を用いて痛みの部位もしくはその痛みの原因となっている神経もしくはその周辺に局所麻酔薬で痛みをとる治療です。
痛みをコントロールできず、行き場を失った患者さんが当院には多く来られます。そこで、内服治療と手術の中間的な治療手段である神経ブロックの治療を中心に提供致します。多くのブロックは5~10分ほどで終わり、個人差はありますが、痛みは自制内で終了することは可能です。また、当院では超音波エコーを使用しているため、安心・安全に行えております。
外来でよく行われている神経ブロック治療として以下のものがあります。

硬膜外ブロック、神経根ブロック、星状神経節ブロック、坐骨神経ブロック、肋間神経ブロック、肩甲上神経ブロック、腕神経叢ブロック、腰神経叢ブロック、大後頭神経ブロック、局所浸潤ブロック、トリガーポイント関節腔内注射

痛みに対する神経ブロック以外の治療(補助療法)

神経ブロック以外の治療 すぐに神経ブロックを必要とする患者様ばかりではなく、光線治療(キセノン光)や電気治療(直流不変電流通電)などの低侵襲治療、種々の薬の点滴治療および内服治療を行っております。各々の治療の利点と欠点を患者様に説明して納得を頂いてから治療を行っております。

代表的な疾患・症状

腰下肢痛

腰部椎間板ヘルニア、ぎっくり腰、腰椎捻挫、腰部脊柱管狭窄、骨粗しょう症、術後の腰痛、変形性膝関節症、変形性股関節症

頸肩痛

五十肩、腱板損傷、頚椎症、頚椎捻挫、頚部椎間板ヘルニア、頚部脊柱管狭窄、ゴルフ肘、テニス肘

頭痛、三叉神経痛

片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、三叉神経痛、三叉神経障害後の痛み、術後の顔面痛

帯状疱疹、全身の痛み

帯状疱疹後神経痛、慢性関節リウマチ、圧迫骨折、閉塞性動脈硬化症、ばね指、腱鞘炎

顔面神経麻痺、顔面痙攣、自律神経失調症

頭痛外来

頭痛になっても病院は受診せず、「市販薬」を服薬して過ごす方が多いと言われています。その中には繰り返す頭痛に悩んでおられる方もまた多いと思います。頭痛外来は、そのような頭痛に悩まされている患者さんの為に設けられた窓口です。
「危険」な頭痛は早急な診断が必要ですし、「危険ではない」とされる頭痛も、頭痛自体が非常に不快で社会活動を妨げます。症状をお話し頂くだけで診断がつく場合も多く、受診された場合は、必要な対処をお伝えします。万一緊急性があれば、救急医療機関をご案内致します。また緊急性が低くても、必要と判断すれば、連携する施設でのCTやMRI検査をお勧め致します(その際は予約から受診のしかたまで全て当院が手配致します)。

当院院長は、高崎市では数人の頭痛学会専門医医師です(2022年3月現在)。
頭痛の症状は、専門医クリニックでの受診で違った意見や、治療方針をお聞きになることは非常に重要であると考えます。
いつもと違う頭痛や、頭痛が続いてお困りの場合、治療方針をかえたい方はお気軽にご相談ください。

日本頭痛学会専門医一覧

頭痛で専門医に診てもらう理由
正確な頭痛のタイプを診断できる

原因疾患があって命にかかわる可能性がある頭痛と、その可能性がない頭痛がありますが、同時に両方の頭痛があるケースも少なくありません。
慢性的な頭痛がある方は、くも膜下出血や脳出血・髄膜炎などによって起こった頭痛を「いつもの頭痛」と勘違いして受診が遅れるケースが少なくありません。こうした深刻な病気による頭痛があった場合、できるだけ早く脳神経内科・脳神経外科の受診が必要です。また、命に関わることがない頭痛でも多くのタイプに分けられ、それぞれ治療法が異なります。
こうしたことから、頭痛がある場合には専門医による正確な診断が不可欠であり、それによってはじめて適切な治療が可能になります。

頭痛のタイプに合わせた適切な薬の処方が可能に

合わない頭痛薬の服用を続けることで、症状が悪化するケースは当院受診の患者様の中には非常に多くいらっしゃいます。逆に、不必要に鎮痛薬を我慢して辛い思いをされている方も多く見受けます。一方で、薬物乱用頭痛や薬物依存は回避しなくてはいけません。頭痛を起こしている原因や状態に合った薬を、医師の指示通りに服用することが症状の改善には不可欠です。

片頭痛新薬は頭痛を専門としている医師のみ処方可能

2021年、かねてから期待されていたCGRP関連予防薬が相次いで認可、発売されました。
CGRP(calcitonin gene-related peptide:カルシトニン遺伝子関連ペプチド)は片頭痛の痛みの直接の原因とされているタンパク質です。片頭痛の原理は、未だに解明されたとは言えないものの、片頭痛が始まるときは、三叉神経という神経から、このCGRPが脳の表面の膜に向かって放出されます。CGRPを受け取った膜は、炎症と血管拡張をおこし、その結果、脳が痛み、嘔気、眠気を感じるとされています。
当院の患者さんの大多数が使っていらっしゃるトリプタンですが、これは三叉神経からCGRPが放出されるのを止める薬です。片頭痛の特効薬ですが、まさにCGRPが放出されるその時にしか効かず、タイミングが難しいのはこのためです。内服が早すぎると、トリプタンが先に消えてしまい、CGRPが放出されてしまいます。遅すぎるとCGRPは既に放出された後なので、意味がありません。
新薬エムガルティ®、アイモビーグ®は放出されてしまったCGRPを無力化させる、というのが、この2種類の薬剤です。この2つは、放出されたCGRPにくっついて、役立たずにしてしまう薬です。1~3か月の間、体内でCGRPを24時間警戒し続け、CGRPを発見次第すぐにやっつけてくれるので、どれだけCGRPが放出されても、頭痛にならない、そういう薬です。
当院でも多くの患者様が使用しており、非常に高い効果が出ております。特に、痛みが劇的に弱くなるため、片頭痛が起きたことに気づかず、まるで回数が減ったように感じますし、そこまでいかない場合でも「片頭痛が来たのは分かるが全然痛くない」という声を良く聞きます。片頭痛の発作回数を減らし、発作時の痛みを軽減し、トリプタンの効果を高めることが期待されます。
しかし、大量生産できず、普通の薬のように化学合成されるのではなく、生物学的に合成されるため、どうしても高額となります。以下に使用コストを列記致します。経済的に使用が困難な場合も、もちろん違った治療方針をご提案致します。

当院での実際の注射例

  • ■初回は2本注射し、翌月から、月に1本注射。
  • ■手、足、腹部のいずれかに注射。
  • ■外来で医師または看護師が、「オートインジェクター」を使って皮下注射を行う。
  • ■当日診察前の準備は不要。

費用について

  • ■保険適応です。3割負担の場合、1本あたり13550円(元の薬価は45165円)。
  • ■初月は2本使用します。それ以降は月1本使用します。
  • ■その他、通常の再診料、注射処置料などがかかります。
つらい頭痛を解消して、快適な日常を取り戻すことができる

慢性的な頭痛は、専門的な治療を受けることでコントロール可能です。適切な治療を続けて症状を改善させ、穏やかで快適な日常を取り戻すことは、生活の質の向上につながります。
頭痛を長く我慢していると心身の機能低下につながります。痛みは決して我慢してはいけないと考えます。頭痛は患者さん本人にも原因が分からないことが多く、不安な気持ちになりがちです。
まずはお気軽にご相談ください。つらい気持ちに寄り添い、⽣活の質を向上させるお⼿伝いをさせていただきたいと思っております。ご来院をお待ちしております。

帯状疱疹後神経痛

帯状疱疹による痛み

原因は水ぼうそうのウイルスです。水ぼうそう(水痘)は、一度かかると二度とかかることはありませんが、身体の中には水ぼうそうのウイルスが残っているのです。普段はおとなしくしているので問題はありませんが、抵抗力が減ったとき(免疫力が低下したとき)に脊髄や脳から出てくる神経に沿って水ぼうそうのブツブツ(水疱)がでます(写真1)。
50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。これが帯状疱疹です。帯状疱疹の関連する痛みは、水疱発症前に生じる痛み(前駆痛または先行痛)および帯状疱疹急性期の痛み(帯状疱疹痛)、慢性期の帯状庖疹後神経痛があり、その中で高齢者において最も問題となるのは帯状疱疹後神経痛(PHN)です(図1)。

写真1:急性期帯状疱疹
写真1:急性期帯状疱疹
図1:帯状疱疹に関連する痛み
図1:帯状疱疹に関連する痛み
帯状疱疹治療
抗ウイルス薬による治療

帯状疱疹の治療には抗ウイルス薬が使われます。抗ウイルス薬は、水痘・帯状疱疹ウイルスが活性化して活発に増えている段階でウイルスの合成を妨げることで、ウイルスが増えるのを抑える働きをします。発症早期に抗ウイルス薬を投与し、皮疹の早期治癒と急性期の帯状疱疹痛を抑えることが非常に重要です。
症状が軽い場合や中程度の場合には、内服薬の抗ウイルス薬で治療することができます。
症状が重い場合や免疫力が低下している場合には、入院した上で抗ウイルス薬の点滴による治療が必要となることがあります。

痛み止め(鎮痛剤)で痛みを止める治療

帯状疱疹による痛みに対しては、痛み止めでの治療が行われます。帯状疱疹の痛みは発疹が出るよりも先に現れることが多く、このような皮膚の痛みに対しては、鎮痛剤が用いられることもあります。
痛み止めによる治療はあくまでも痛みに対する治療であり、帯状疱疹そのものを抑えるためには抗ウイルス薬による治療が必要となります。夜も眠れないほどのコントロールがつかない強い痛みが続く場合には、早期にペインクリニックへの受診をし、神経ブロック治療を考えることが推奨されています。当院では積極的に神経ブロックを行っています。

帯状疱疹後神経痛

帯状疱疹の皮膚の症状が治まった後も長期間にわたって続く痛みを帯状疱疹後神経痛(PHN)といいます。加齢とともに帯状疱疹後神経痛(PHN)への移行リスクは高くなり、50歳以上の患者さんの約2割が移行するという報告もあります。
帯状疱疹後神経痛(PHN)によって生じる痛みは、ウイルスが知覚神経を傷つけることによって起こります。「刺すような痛み」や「焼けるような痛み」と表現されます。ウイルスによって傷つけられた神経の回復には時間がかかる場合があり、鎮痛補助薬のうち保険適用のある薬剤が主に用いられることがあります。鎮痛補助薬が有効でない場合は、オピオイド鎮痛薬という麻薬性のお薬が使われることもあります。うつ病治療薬も、保険適用のある薬剤が用いられることがあります。
PHNに対してはお薬による治療がメインとなりますが、それに加えて神経ブロック注射やレーザー治療を当院では行っています。

帯状疱疹はワクチンで予防する

50歳以上の人は、ワクチンを接種することによって帯状疱疹を予防することができます。
日本人成人の90%以上は、帯状疱疹の原因となるウイルスが体内に潜伏することによってできる「抗体」を有しています。これは、多くの人が子どもの時に感染する水ぼうそうが、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によるもので、感染したウイルスは、水ぼうそうが治った後も、症状を出さない状態で体内に潜み続けています。このように、子どもの時に水痘・帯状疱疹ウイルスに感染した人は、このウイルスに対する免疫を持っていますが、獲得した免疫は年齢とともに弱まり、帯状疱疹を発症してしまうリスクが高くなる傾向があります。また、一度、帯状疱疹になった人でも、体の免疫力が低下すると再びなる可能性があります。
そのため、ワクチンを接種して免疫の強化を図ろうというのが帯状疱疹の予防接種です。50歳以上は帯状疱疹の発症リスクが高くなる傾向がありますので、ワクチンの接種は帯状疱疹を発症しないための選択肢のひとつになります。ワクチンは帯状疱疹を完全に防ぐものではありません。また、接種ができない人、あるいは、注意を必要とする人もいますので、接種にあたっては当院医師とご相談ください。

痛みの専門クリニックとしての治療

帯状疱疹の痛みに関してですが、急性期の痛みなのか、慢性的な痛みになってしまったのかが重要です。当院では、まず痛みの性状や質を判断し、内服薬が必要なのか、神経ブロックが必要なのか、現在の内服薬の調整をするべきなのかなど、患者様によって違ってくる治療方針を話し合いながら、決定していくことを重要視しています。痛みの専門クリニックだからこそできる帯状疱疹の治療提案ができます。お気軽にお問い合わせください。

その他の治療内容

痛み以外の治療には以下のことも当院では行っております
  • 骨粗鬆症治療:当院ではレントゲン検査、血液検査などで骨の状態を調べることができます。より詳しい検査を必要とする場合は大きな病院を紹介することも可能です。
  • 予防接種:肺炎球菌ワクチン、インフルエンザワクチンの接種を例年行っております。
  • ED/AGA治療:保険診療の適応はございませんが、薬を院内処方で受け取ることが可能で便利です。

受付

受付時間午前8:30〜11:30
午後14:30〜17:00
水曜・金曜8:30〜15:30
診療科目ペインクリニック内科、
ペインクリニック・整形外科、麻酔科

休診日 火曜午後・土曜午後
 日曜、祝日
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