腰部椎間板ヘルニア、ぎっくり腰、腰椎捻挫、腰部脊柱管狭窄、骨粗しょう症、術後の腰痛、変形性膝関節症、変形性股関節症
五十肩、腱板損傷、頚椎症、頚椎捻挫、頚部椎間板ヘルニア、頚部脊柱管狭窄、ゴルフ肘、テニス肘
片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、三叉神経痛、三叉神経障害後の痛み、術後の顔面痛
帯状疱疹後神経痛、慢性関節リウマチ、圧迫骨折、閉塞性動脈硬化症、ばね指、腱鞘炎
現在においても、頭痛を我慢するものだとお考えの患者さまが多くいられます。
市販の薬やNSAIDS(ロキソニンなど)で痛みをごまかし、根本的な解決に至らず、薬物乱用に至り生活の質を落されております。
2013~2021年の間は、新たな頭痛薬の出現もなく、頭痛診療は負の時代を経てきました。現在、頭痛は我慢する時代ではなくなり、ここ数年で治療は大きく進歩致しました。
頭痛をしっかり診断し、予防薬が必要なのか、急性期の痛みをとる薬が必要なのか、新規の予防薬治療が必要かの判断を頭痛外来では提示致します。
【抗CGRP関連抗体製剤(新規片頭痛予防薬)の新規投与実績230人:2024年12月28日現在】
当院は、頭痛学会専門医医師が治療し、頭痛の症状は、専門医クリニックでの受診で違った意見や、治療方針をお聞きになることは非常に重要であると考えます。
いつもと違う頭痛や、頭痛が続いてお困りの場合、治療方針をかえたい方はお気軽にご相談ください。
原因疾患があって命にかかわる可能性がある頭痛と、その可能性がない頭痛がありますが、同時に両方の頭痛があるケースも少なくありません。
慢性的な頭痛がある方は、くも膜下出血や脳出血・髄膜炎などによって起こった頭痛を「いつもの頭痛」と勘違いして受診が遅れるケースが少なくありません。
こうした深刻な病気による頭痛があった場合、できるだけ早く脳神経内科・脳神経外科の受診が必要です。
また、命に関わることがない頭痛でも多くのタイプに分けられ、それぞれ治療法が異なります。
こうしたことから、頭痛がある場合には専門医による正確な診断が不可欠であり、それによってはじめて適切な治療が可能になります。
合わない頭痛薬の服用を続けることで、症状が悪化するケースは当院受診の患者様の中には非常に多くいらっしゃいます。
逆に、不必要に鎮痛薬を我慢して辛い思いをされている方も多く見受けます。一方で、薬物乱用頭痛や薬物依存は回避しなくてはいけません。頭痛を起こしている原因や状態に合った薬を、医師の指示通りに服用することが症状の改善には不可欠です。
片頭痛は、脳内に CGRPという物質が増え、脳の血管に作用して起こるといわれています。
片頭痛の原理は、未だに解明されたとは言えないものの、片頭痛が始まるときは、三叉神経という神経から、このCGRPが脳の表面の膜に向かって放出されます。
CGRPを受け取った膜は、炎症と血管拡張をおこし、その結果、脳が痛み、嘔気、眠気を感じるとされています。
当院の患者さんの大多数が使っていらっしゃるトリプタンですが、これは三叉神経からCGRPが放出されるのを止める薬です。
片頭痛の特効薬ですが、まさにCGRPが放出されるその時にしか効かず、タイミングが難しいのはこのためです。内服が早すぎると、トリプタンが先に消えてしまい、CGRPが放出されてしまいます。遅すぎるとCGRPは既に放出された後なので、意味がありません。
そこで予防薬エムガルティ®、アイモビーグ®、アジョビ® は放出されてしまったCGRPを無力化させる、というのが、この予防薬の薬剤です。放出されたCGRPに対して、役立たずにしてしまう薬です。1~3か月の間、体内でCGRPを24時間警戒し続け、CGRPを発見次第すぐにやっつけてくれるので、どれだけCGRPが放出されても、頭痛にならない、そういう薬です。
当院でも多くの患者様が使用しており、非常に高い効果が出ております。
特に、痛みが劇的に弱くなるため、片頭痛が起きたことに気づかず、まるで回数が減ったように感じますし、そこまでいかない場合でも「片頭痛が来たのは分かるが全然痛くない」という声を良く聞きます。
片頭痛の発作回数を減らし、発作時の痛みを軽減し、トリプタンの効果を高めることが期待されます。
慢性的な頭痛は、専門的な治療を受けることでコントロール可能です。
適切な治療を続けて症状を改善させ、穏やかで快適な日常を取り戻すことは、生活の質の向上につながります。
頭痛を長く我慢していると心身の機能低下につながります。痛みは決して我慢してはいけないと考えます。
頭痛は患者さん本人にも原因が分からないことが多く、不安な気持ちになりがちです。
まずはお気軽にご相談ください。つらい気持ちに寄り添い、⽣活の質を向上させるお⼿伝いをさせていただきたいと思っております。ご来院をお待ちしております。
原因は水ぼうそうのウイルスです。
水ぼうそう(水痘)は、一度かかると二度とかかることはありませんが、身体の中には水ぼうそうのウイルスが残っているのです。普段はおとなしくしているので問題はありませんが、抵抗力が減ったとき(免疫力が低下したとき)に脊髄や脳から出てくる神経に沿って水ぼうそうのブツブツ(水疱)がでます(写真1)。
50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。これが帯状疱疹です。
帯状疱疹の関連する痛みは、水疱発症前に生じる痛み(前駆痛または先行痛)および帯状疱疹急性期の痛み(帯状疱疹痛)、慢性期の帯状庖疹後神経痛があり、その中で高齢者において最も問題となるのは帯状疱疹後神経痛(PHN)です(図1)。
帯状疱疹の治療には抗ウイルス薬が使われます。抗ウイルス薬は、水痘・帯状疱疹ウイルスが活性化して活発に増えている段階でウイルスの合成を妨げることで、ウイルスが増えるのを抑える働きをします。
発症早期に抗ウイルス薬を投与し、皮疹の早期治癒と急性期の帯状疱疹痛を抑えることが非常に重要です。
症状が軽い場合や中程度の場合には、内服薬の抗ウイルス薬で治療することができます。
症状が重い場合や免疫力が低下している場合には、入院した上で抗ウイルス薬の点滴による治療が必要となることがあります。
帯状疱疹による痛みに対しては、痛み止めでの治療が行われます。
帯状疱疹の痛みは発疹が出るよりも先に現れることが多く、このような皮膚の痛みに対しては、鎮痛剤が用いられることもあります。
痛み止めによる治療はあくまでも痛みに対する治療であり、帯状疱疹そのものを抑えるためには抗ウイルス薬による治療が必要となります。夜も眠れないほどのコントロールがつかない強い痛みが続く場合には、早期にペインクリニックへの受診をし、神経ブロック治療を考えることが推奨されています。
当院では積極的に神経ブロックを行っています。
帯状疱疹の皮膚の症状が治まった後も長期間にわたって続く痛みを帯状疱疹後神経痛(PHN)といいます。
加齢とともに帯状疱疹後神経痛(PHN)への移行リスクは高くなり、50歳以上の患者さんの約2割が移行するという報告もあります。
帯状疱疹後神経痛(PHN)によって生じる痛みは、ウイルスが知覚神経を傷つけることによって起こります。
「刺すような痛み」や「焼けるような痛み」と表現されます。ウイルスによって傷つけられた神経の回復には時間がかかる場合があり、鎮痛補助薬のうち保険適用のある薬剤が主に用いられることがあります。
鎮痛補助薬が有効でない場合は、オピオイド鎮痛薬という麻薬性のお薬が使われることもあります。うつ病治療薬も、保険適用のある薬剤が用いられることがあります。
PHNに対してはお薬による治療がメインとなりますが、それに加えて神経ブロック注射やレーザー治療を当院では行っています。
50歳以上の人は、ワクチンを接種することによって帯状疱疹を予防することができます。
日本人成人の90%以上は、帯状疱疹の原因となるウイルスが体内に潜伏することによってできる「抗体」を有しています。
これは、多くの人が子どもの時に感染する水ぼうそうが、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によるもので、感染したウイルスは、水ぼうそうが治った後も、症状を出さない状態で体内に潜み続けています。
このように、子どもの時に水痘・帯状疱疹ウイルスに感染した人は、このウイルスに対する免疫を持っていますが、獲得した免疫は年齢とともに弱まり、帯状疱疹を発症してしまうリスクが高くなる傾向があります。また、一度、帯状疱疹になった人でも、体の免疫力が低下すると再びなる可能性があります。
そのため、ワクチンを接種して免疫の強化を図ろうというのが帯状疱疹の予防接種です。50歳以上は帯状疱疹の発症リスクが高くなる傾向がありますので、ワクチンの接種は帯状疱疹を発症しないための選択肢のひとつになります。
ワクチンは帯状疱疹を完全に防ぐものではありません。また、接種ができない人、あるいは、注意を必要とする人もいますので、接種にあたっては当院医師とご相談ください。
帯状疱疹の痛みに関してですが、急性期の痛みなのか、慢性的な痛みになってしまったのかが重要です。
当院では、まず痛みの性状や質を判断し、内服薬が必要なのか、神経ブロックが必要なのか、現在の内服薬の調整をするべきなのかなど、患者様によって違ってくる治療方針を話し合いながら、決定していくことを重要視しています。
痛みの専門クリニックだからこそできる帯状疱疹の治療提案ができます。お気軽にお問い合わせください。
また、当院の宮下亮一院長は昨年も帯状疱疹関連の講演会を行って参りました。
最新の帯状疱疹治療及びワクチンの方向性を患者さまに説明を行っております。
・2024.2.2 | 太田市帯状疱疹ワクチンセミナー | 演者 |
・2024.4.5 | 茨城県帯状疱疹ワクチンセミナー | 演者 |
・2024.4.19 | 高崎市帯状疱疹ワクチンセミナー | 演者 |
・2024.5.29 | 江戸川区帯状疱疹ワクチンセミナー | 演者 |
・2024.7.8 | 浦安医師会学術講演会 ~帯状疱疹ワクチン~ | 演者 |
・2024.10.3 | 帯状疱疹予防セミナー inつくばみらい | 演者 |
・2024.11.14 | 帯状疱疹予防ワクチン 全国WEB講演会 | 演者 |
さまざまな原因によって全身の骨がもろくなり、簡単な外力によって骨折を起こしてしまいます。骨粗鬆症に伴う骨折として、最も大事なのは大腿骨骨折と腰椎と胸椎の椎体骨折になります。この骨折は様々な骨折の中でも、その後の生活や寿命に大きな影響を及ぼします。5年以内の死亡率は癌が32%に対し、大腿骨の骨折は54%と言われております。
当院では最新の骨密度検査の機械を導入しています。 この機械では骨密度検査で有効な部位とされる腰椎と大腿骨の測定をします。骨粗鬆症のガイドラインでは「大腿骨と腰椎での骨密度検査」を骨粗鬆症の診断・治療の判定基準としています。
足の踵で測る検査(超音波検査)もありますが、精密度が違い、大腿骨や腰椎と比べ最大で20%程度誤差があり、骨粗鬆症を見逃す可能性があります。
また手首で測る骨粗鬆症検査器もありますが、骨粗鬆症ガイドラインでは、腰椎や両側の大腿骨に金属は入っているなどで正しく検査できない場合を除き、腰椎と大腿骨の骨密度で骨粗鬆症は評価・診断・治療効果判定をするように定められています。
骨は常に骨芽細胞によって作って破骨細胞によって壊すというサイクルを繰り返し3年程度で全て新しい骨に作り替えられています。骨の新陳代謝にはエストロゲンという女性ホルモンが大きく関わっています。
女性は50歳前後になると女性ホルモンの分泌が減り、閉経が起こります。閉経後は減少した女性ホルモンの影響により、骨を作るのと壊すというバランスが大きく崩れやすくなります。元々、骨は短期間で壊されるのに対し、骨を作るのには数倍の時間が掛かります。
女性ホルモンによって制御されていた骨代謝回転が狂い、骨を壊すスピードが速くなり、徐々に骨を作るスピードも遅くなり、徐々に骨がもろくなってしまします。
特に骨粗鬆症になりやすい方として、女性、高齢者、ご両親に大腿骨骨折や圧迫骨折している方がいる方、関節リウマチ、糖尿病、COPD、慢性腎不全、過去にステロイドや放射線による治療歴のある方、卵巣癌や胃癌などの手術後の方、早期閉経、喫煙、低体重、運動量低下など、これらの数が多いほど骨粗鬆症である可能性が高くなります。
当院では、痛みと骨粗鬆症増加の状況に対して真剣に取り組み、骨密度検査を通じて早期発見と治療を促進しています。
痛みで来院された多くの患者様が骨粗鬆症治療も併用して来院いただいております。
骨粗鬆症の予防にも力を入れ、骨密度検査や健康的な生活習慣の普及を通じて、骨粗鬆症を未然に防ぐことが健康な社会を築く上で重要であることを広く啓発しております。